Flow Ethics, Inc. presents Alexander Technique in Kobe, Kurakuen, Fukuoka &Tokyo
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ゆるめるレッスン(アレクサンダー・テクニーク個人レッスン)

もうこれ以上
からだを
こわさない
ために
しずかに
そして
やわらかに
ゆるめるレッスンは何十年来の緊張も三つ編みの様にほどいてしまいます。
アレクサンダーテクニークは自分自身で緊張をゆるめるように学習するものですが、
道筋が分からないと手探りになってしまい、全部ひとりで進めようとしても無理が生じてしまうものです。
ごくやさしい動きでもって、ゆるむ方向に導かれ、心地よい体験をします。
筋肉はどの部分もゆるく編み込まれた、まるで三つ編みのような構造をしています。
大橋はその三つ編みを次々とほどくことができるのです。
そのプロセスを体験することで、どれだけあなたのからだがゆるめられるかを実感して頂きます。
戻らないか心配でしょうが、大丈夫なのです。
マッサージや手技治療などでよくある問題として、その時だけ良い感じがするが、
戻ってしまうことが挙げられます。
ですが、ゆるめるレッスンは大丈夫なのです。これには理由があります。
緊張は無意識のバランス戦略に基づいています。
例えば運よく良い治療を受けられたとして、体がとても軽くなって嬉しくなりますが、
起き上がってしばらくすると元に戻り始め、やがていつもの緊張パターンに、再び包みこまれていきます。
あなたの緊張は、からだを起こしている時のバランス戦略に基づいたパターンに沿って、勝手に働くからです。
レッスンで新しいバランスを学べば、緊張パターンも変わっていきます。
でも、ゆるめるレッスンは新しいバランスを獲得することを目的としています。
最初の頃は確かに元に戻った感じがしますが、バランスの再教育によって、パターンが更新していきます。
その際に「いつもと違うけれど心地よい」という経験をすることになります。
これは「心地よい体験を優先的に選ぶ」という動物本来の性質を利用したもので、学習性のあるものです。
心地よさを伴えば、習慣は徐々に更新していくことができます。
スキーをしたことのある方は、最初滑ったときのことを思い出してみてください。
どうやってゲレンデを下りたか、覚えていないと思います。
頭(理屈や方法)には情報化されていないからです。
でも、その日の帰りには、多少は滑ることが上手になっていたと思います。
からだはからだで、頭とは違う方法で学習をしているのです。
学習とはいえ理解する必要もありません。勝手にからだが採用します。
そしてスキーは、何ヶ月後空けても学習を再開し、積み上げることができます。
これはからだで学んだことは、失われないという証拠です。
逆に、頭(理屈や方法)では、記憶や理解を頼りにしているので、
失われやすかったり、応用が効かなかったりします。
そのために提案したいことがあります。
頭の活動はしばし休めておいて、からだを信じてみる…
ゆるめるレッスンは、ちょっとだけ野生に戻るレッスンでもあります。
私たちは依然として、生き物であるはずだから…
からだの声を聴けるようにする学習を、大橋と始めてみませんか?
受講までの流れ
お申し込み
↓
面談:当レッスンがあなたのニーズに該当するかお話と体験レッスンを通して判断いたします。
↓
初期5回1クール:すべての方に必ず5回受けて頂きます。この間の進行によって今後の方針と計画を組み上げていきます。
↓
ご継続の場合、6回目以降は1回ごとに予約して頂きます。
レッスン料
初回面談&体験:5000円(税込)/60分
面談後1クール:5回50000円(税込)/1回60分 *日程は1回ずつ設定できます
6回目以降:8000円(税込)/60分
*NWIメンバーは8000円(税込)/1回
場所
兵庫県西宮市豊楽町(阪急苦楽園口より徒歩6分)
時間帯
10時〜20時の間で調整します。*日曜日は休業
東京でのレッスン(初回回数の縛りはありません)
15000円/1時間 *NWIメンバー13000円/1回
会場:港区新橋6-7-3すむぞうスタジオ2階
体験会(個人レッスン)
9月
20日(土)
①11:15〜
21日(日)
②15:30〜
③16:45〜
10月
4日(土)
④16:45〜
17日(金)・18日(土)・19日(日)*時間帯はご相談に応じます
レッスンに関するQ&A
・どのくらいのペースで受けることになりますか?
⇨それぞれの状態によりますが、ほとんどのケースは月2回を半年ほど継続し様子を見ます。1〜2年かけて自分で日常の緊張が取れるようになるのを見届けてから終了します。一部の方はケア目的でその後も1〜2ヶ月に1回継続されています。また、痛みやうつ症状等が強い場合は毎週からはじめ、落ち着いてからペースを下げるなど状況に応じ最適なペースをご提案差し上げます。
・治療として受けられますか?
⇨当レッスンは治療行為ではありません。結果的に体調が改善することは期待できますが、あくまでレッスンとして受けて頂きます。
・リハビリ目的に通うことはできますか?
⇨可能です。医療機関の方針では不安だった多くの方がリハビリ目的に来られています。
・どのくらいで効果が出てきますか?
⇨当レッスンは自分でほどけない緊張を解放するためにあり、しばらくは教師の手助けによってほどいていく事になります。自分自身でできるようになるには人によって様々ですが、誰もが数ヶ月かかる事で、すぐにできるものではありません。英会話や合気道のように習い事として捉えて頂き、開始からしばらくは学習のルールと基礎の構築に時間が必要だとご理解ください。
・難しいことは苦手で面談で何が必要か分からないのですが、それでも大丈夫ですか?
⇨レッスンでは理解をしなければ進めないということはありませんし、専門的な技術を学ぶわけでもありません。誰でもお受け頂けます。面談で確認させて頂くのは目的とこちらの提供できるものが合致しているかどうか判断するためです。
・レッスンでは激しい運動をするのですか?
⇨レッスンで筋力トレーニング等を指導することはほとんどありません。最初はベッドに横になって受けて頂く時間を長く取りますが、これは横になっていると立っているのと違ってバランスを取らなくて済むため、緊張がほどきやすいからです。レッスンが進むと、歩行、立ち座りから演奏など徐々に複雑な動きの学習に取り組んでいきます。
・短期間で進めることはできますか?また、遠方から習う方法はありますか?
⇨人により短期間で進めることは可能ですが、あらかじめご自身の尺度で出来高を設定するのは難しいと思います。学習期間は余裕を持ってお考えください。
人によって学習効果が異なる直近の例では、アスリートの方でごく短期間で学習が進んだ方がいましたが、それはその競技の練習量がとても多く、その中でレッスンでの学びを試された結果だと思います。
反対に、アマチュアの演奏家でレッスンの成果が演奏に感じられないという方のお話を聞くと、練習量が極端に少ない事が見受けられます。レッスンは体験に基づく感覚の蓄積が学習の総量と言う事ができますが、教師と過ごす時間はその一部であって、レッスンの合間の過ごし方がとても重要だとご認識の上、受講をご検討ください。
兵庫県から遠方の方は、午前中と午後に受けるひとり合宿の様に捉えて受講する事をお勧めします。合間に数時間空ける事で、その間のロスなどから推察できる事が多く、学習面でもコスト面でも効果的な受講方法です。この方法は一部の歯科医師が噛み合わせの治療で行っており、同様の成果が見られるため当方でも採用しています。
お悩み別


心が…
・うつや不眠:ご相談に来られる多くの方が体のこりや痛みとともにうつ傾向をお持ちです。うつは筋肉の緊張によるものが大きく内面に作用しており、うつだけど体は快適という方に出会った事はありません。近年うつは体からのアプローチが重要だと言われています。レッスンによって体の緊張がほぐれ、服薬減量や卒業など数多く改善例があります。不眠症についても同様の経緯で改善が見られます。
Aさんのケース:50代前半女性、SE、40代後半初回は腰痛と不眠で来訪。祖母の介護と親族の権利相続問題での訴訟で日々のストレスに悩まされていた。背が高く猫背が強く腰痛を頻発、痛み止めと抗うつ剤、安定剤を服用。週1のレッスン開始、体をゆるめ立ち方のバランスと安眠のためのイメージの練習。2ヶ月目には立ち姿勢が改善し腰痛がほぼ解消、感情的に安定したため精神科医と相談し徐々に抗うつ薬を減量、その後5ヶ月で精神薬を卒業、腰痛も長時間のデスクワークでたまに出るものの指導したセルフケアでコントロール内。祖母が他界した後相続問題からも解放され今は自宅でのデスクワークを続けながら比較的気ままに過ごす余裕も出てきている。
・不安障害:不安障害はHSPなど生得的な傾向と幼児期に無意識に学習してしまったものの緊張が混在しており体を固くしています。自分で緊張をほどくことができなくなっていますので、教師と一緒に緊張をほどくプロセスをたどる練習を重ねる事で改善が見られます。
Bさんのケース:50代後半女性、20代から不安障害があり確認行動に半日ほどを費やして生活に支障を来たし精神科に通い続けている。抗不安薬を長期服用。レッスン初回時は猫背で60代後半に見える。不安と緊張でいつも呼吸が浅く道中も何か落としていないか何度も振り返る、メモがノートにびっしり書き込まれている、といった不安に振り回される状態であった。3ヶ月ほどで自宅で自分の緊張に気付きゆるめられる体験が生活に出てきてから、徐々に自分に余裕と安心を感じる時間が持てるようになる。自分自身のからだに今何が起こっているのかを見つめる習慣ができてくると、自分の緊張(体の状態)が自分の不安の多くを生み出している事に気付き、体にフォーカスを当てて自分を観察するようになり、不安と格闘する機会が減っていき、少しづつではあるが好きなことや興味がある事に時間を費やすようになった。現在は生活に楽しみも不安もあるものだと受け止めながら生活をしている。姿勢がよくなり年齢相応になってきた。
・発達障害:ADHDやアスペルガー症候群の方が来られています。外部刺激に対する過剰反応が特有の行為行動を引き起こすためお悩みだというご相談が多いです。レッスンで体の緊張をやわらげると反応減弱や発動回避などの改善が見られます。
Cさんのケース:40代後半の女性、会社員。学生の頃からこだわり、反復思考や執着が強く、言葉を表面で捉えて激情するなど繰り返してきた。30代でADHAと診断され現在の職場で強いストレスに晒され同僚も次々に壊れていく中、不安で体がガチガチになってきている。怪我などないのに両肩が上がらない、背中を頑張ってシャッキとすると背中が痛くて辛くて仕方がないとの事。レッスンでは、理屈で体の使い方をノウハウでなんとかしようとしようとして新たな緊張を付け加えてしまう傾向が強い。体に何が起こっているか耳を澄ますように聴く練習を重ね、疑心暗鬼で数回レッスンを続けたが4回目ほどで日常の体の楽さや気持ちの安定に気付き、自分の体の声を聴くイメージを日常で工夫し出す。7回目でギチギチした関節の固さは改善、職場のストレスから自分から身をかわすなど、感情的に向き合う以外のスタンスを取れるようになってきている。歩き方を試しては発見があったりなど報告され笑顔も出てきた。
・ストレスや怒り:オーバーワークや人間関係などで感情的になってしまい困っている、というご相談は近年増加傾向にあります。レッスンでリラックスする手立てを学ぶと、落ち着きを取り戻したり仕事や他人との関わりを見直すきっかけになる事が認められます。疾病の前段階でもあり、多くの方がご相談に来られています。
Dさんのケース:40代女性、公務関係。冊子制作やセミナー、議会の資料制作など広範囲の役割を担いオーバーワークと自覚しているが、上司からパワハラ被害に合う立場で自分で仕事量をコントロールできず、体が常に緊張して壊れていきそうだとのこと。レッスンでは理由なくほとんどの動作に意味のないせわしさが見られ、時間の自己管理(本当に急ぐ必要のあるものだけを選んで、そこだけは急いでいいと自分に許可して下さい…)の練習を繰り返した。4ヶ月目、自分で体をゆるめる機会が取れるようになると、実は誰かに急かされているわけでもないのに自分で自分の予定を詰めていた事が判明する。そこには成果を多く出さないと納得してくれない両親の教育が影響していたかもしれないと自分で気付き、行動が徐々に成果(もっと早く、もっと多く)と切り離す事ができてくるようになって、気持ちに余裕が生まれてきた。
体が…
疾病別
・頭痛:頭痛の原因は様々ですが多くは肩首の過緊張によるもので、レッスンで一旦緊張をゆるめた後、頭と首のバランスを再教育する事で改善が見られます。姿勢のご相談で頭痛持ちは多く、アレクサンダーテクニークに合うケースは非常に多い印象です。
Eさんのケース:50代半ば女性、カウンセラー。心療内科クリニックに勤務し難しいケースで相手のエネルギーに疲労を感じるなどで次第に頭痛を抱えるようになり、数年に渡り市販薬を服用し胃腸の副作用にも苦しむ。レッスン初回奉仕精神が仕事で発揮される事と、体の緊張として残ってストレスを溜めていってしまうことを区別するよう、体の現場を聞き取る訓練を開始した。5ヶ月ほどで頭痛薬は常用せず月に数回程度に済むように。背景にかみしめと首の緊張があり頭痛に発展している事が分かった。また、カウンセリングのトレーニング前のめりに聴く手方を教わっていたが、それが自分の体にとって負担になっている事が分かり、スタイルを捨てて仕事をしてみると楽な事に気付き、それも多いに役立った。
・眼精疲労:目の疲れや乾きには頭首部の持続的な緊張で血流量の低下が関わっています。デバイスを見続ける目のオーバーユース(酷使しすぎ)や画面に対する姿勢の崩れなどをレッスンによって改善させ、目の悩みを改善させる事ができます。
Fさんのケース:50代始め男性、IT関係で終日デスクワーク、目の渇きと強烈な頭痛と吐き気により薬を常用、座り姿勢が悪いのではないかとご相談。レッスンで眼精疲労のきっかけとして疑わしいのは猫背のより首と背中の緊張により交感神経の刺激と、噛み締めであった。デスクワーク時に歯の上下がくっついている事に気付くのに注意を向けると、目の渇き、頭痛は半減、ゆるめて座る訓練で座る姿勢にバリエーションができて、デスクワークでも体は「生きている」ものだという感覚が出てきて、症状は3ヶ月ほどで落ち着いた。
・噛み締め、食いしばり:噛み締めは無意識に行われている事が多く、夜間の状態は日中に依存しています。生態にとって必要な行動とも言われているものの大抵の時間帯で行われるものは機能的な行動ではなく「辛いけどここで頑張らなければいけない」という自制表出として、身体的なストレスを蓄積してしまいます。レッスンでは習慣的反応を「選択的」に変える事を訓練するので、継続すると徐々に軽減していきます。
Gさんのケース:咀嚼時の違和感が数十年続き腰痛や頭痛、膝の痛みやむくみなどが強くなるにつれ噛み合わせと全身の不調に関わりがあると思い歯医者に相談するもむやむやにされ、こちらにご相談に来られた。初回歩行で左足がグラグラする、まっすぐ立っていると首が突っ張ってくるなどを訴えた。レッスン後からだがゆるむと噛み合せの歪みが強調されたと感じ大橋と共同治療していた歯科医を紹介、連携治療してもらうことに。6ヶ月後、からだのねじれが概ね取れたところで噛み合せの最終調整をして、安定した歩行や運動が可能になった。腰痛や頭痛も改善した。
・呼吸器疾患:呼吸をひそめて生活している人は沢山見受けられ、レッスンによって呼吸という「運動」の豊かさを取り戻したと多くの人が言われます。幼児期のぜんそくのなごりやや慢性気管支炎、甲状腺や肺がんの術後などで呼吸の浅さが気になる方のご相談を受けています。多くの方が呼吸が楽になり体力がつき、旅行や趣味を再び楽しめるようになるなどご報告を頂いています。
Hさんのケース:50代女性、以前患った肺炎の後遺症で呼吸の浅い方が、家族の介護をするようになりストレスで体が固くなったことと相まって非常に呼吸が浅く日中街中でパニック発作(ドキドキして息が性急で苦しくなる)を起こすようになりご相談に来られた。レッスン開始時はごく控えめな呼吸を楽にするためのイメージづくりと緊張のゆるめる訓練をして、3ヶ月で窮迫性呼吸は見られなくなり普通に外出できるようになった。その後は再発を防ぐため時々レッスンに来られ、安定している。
・自律神経失調症:交感神経の亢進は非常に様々な症状を呈します。イライラや不安・焦りなど内面的なものと、冷え・のぼせ・体の強張り・肌荒れなど身体的な症状が複合的に表れ、何が原因で症状が表れているのかの因果関係が掴みにくく医療機関での対症療法で沈静化させるのが難しいのですが、ゆるめるレッスンでは筋肉の緊張にターゲットを絞って働きかけ、内部神経系統の緊張亢進を間接的に抑制し様子を見ていきます。体が温まりやすくなった、肌荒れがおさまったなどのご報告を頂いています。
Iさんのケース:40代女性で子育て中、気になるものを追いかけて道路に飛び出すなどADHDの疑いある子供に振り回される生活、夫は「おまえがしっかり見ていないから」など協力を得られない事で緊張の日々。体がガチガチで全身筋肉痛、足が冷える、眠れない、アレルギーの悪化、苦痛で家から出られないなどで困った末にご相談に来られた。レッスン開始時よりいかり肩で硬直した姿勢、徐々に緊張をほどくと涙を流され、子育ての厳しさを吐露される。1年ほどで体も気持ちも楽になり、保護者のサークルに出てみるなど生活に積極的さが見られるようになった。
・更年期障害:自律神経の乱れと被る症状が多い他、異常発汗や倦怠感、関節痛など複数併発する事もあります。また、生活ストレスと密接な関わりがあり、家族間で理解を得られにくいなどで非常に辛い思いをされている事も多々見られます。レッスンでは呼吸や緊張をやわらげる訓練で生活そのものにゆとりを取り戻すお手伝いをし、辛い時期を少しでも楽に過ごせるようにしていきます。
Jさんのケース:50代女性、異常発汗とのぼせ、パニック発作、婦人科で更年期障害と言われたものの対処法が見つからずご相談。呼吸を肩でするような胸式呼吸をお腹でゆっくり行うように軽い運動と共に指導し体をゆるめていくとパニック症状は収まってきた。姿勢指導し頭部突出していた姿勢はすらっとしてくると、首の緊張が緩和されのぼせや発汗は軽減、日頃自分で整える事ができるようになると症状は全体的に収まるように。
・消化器障害:内臓にも運動作用があり、それが乏しくなると便秘や腸内ガスなどの原因になる事があります。内臓の運動は食事に関する問題の他に運動不足が大きく関わっていると見られ、レッスンで適切で苦にならない運動方法と程度・頻度などを指導します。また、お腹の状態は感情と密接な関わりがあり、問診で生活ストレスを洗い出し、それらに対してアレクサンダーテクニークの「習慣的反応を変える」訓練を用いる事もあります。
・排せつ障害:人に相談しにくい排せつのお悩みは便秘や下痢・尿漏れなどが主に挙げられます。当方にも間接的に伝えられる事が多いのですが、この悩みには相当数の方が直面していると思われます。レッスンでは骨盤底筋群の働きを促すためインナーマッスルに焦点を絞った訓練を行います。ただし筋力トレーニングなどではなく、椅子や床を使った日常動作でのイメージの刷新などによる、リラックスした取り組みを行い改善のご報告を多数頂いています。
・関節痛(変形性関節症、オーバーユース、リウマチ):関節痛は荷重痛(体重をかけて痛むもの)とそれ以外のものに分け、別々のアプローチを必要とします。荷重痛は軟骨の状態が悪ければそれ自体にはレッスンでの改善には限界がありますが、姿勢筋のバランスを変える事で荷重条件が変わり改善が見られる場合があります。職業的なオーバーユース(使いすぎ)などはできる限り保護的な期間を設け、その間に手の使い方を見直す訓練を行います。リウマチによる関節痛は進行を遅延させるために動作指導や愛護的な除痛を手技によって行います。整形外科医療との同時進行が理想で、医療でカバーしきれない除痛や動作指導、習慣的な緊張をレッスンでやわらげていきます。関節痛は一年を通して多くの方がご相談に来られ、医療機関だけで難しかったレベルまで改善するケースも多数出ています。
Kさんのケース:70代女性、コロナ禍で自宅からでないうちに活動性が低下しみるみる症状が進行。手の変形により袋が開けられない、料理道具が使えない、膝、足首、足指の変形が進み痛いのでますます動かなくなり筋肉が痩せ衰えるなど悪循環を止められなくなりご相談。まず炎症を考慮しながら寝たまま緊張をゆるめ関節間のスペースを確保し残存する可動域を徐々に取り戻す。膝、足首など荷重関節の炎症が収まったらごく軽い運動を指導し、徐々に活動性を上げていった。一時車椅子生活を考えていたが、今は以前のように家事をして散歩に出かけるなどしている。
・後遺症(事故、手術後):事故後後遺症でも特に多くのご相談がムチ打ちによる生活の不便さです。ムチ打ちは衝突時に下あごのずれが必発するので噛み合わせの悪さも起こり、歯科との連携が望ましいですが、レッスンのみで体の緊張をほどいていく事でとりあえず苦境から脱する事は多くみられます。悩まれた数年で筋力のバランスが崩れているので、それを整える事で徐々に生活ベースになる緊張緩和を目指していきます。手術後は人工関節術後とがんなど外科手術に大きく分かれます。人工関節に換えたあとのリハビリは病院にとって利ザヤが少なくできるだけ短縮する傾向にあり、フォローアップが十分でないという事でリハビリの延長線上でご相談を受ける事があります。人工関節に換えたあとは荷重痛が解決しているため、筋力やそのバランスを取り戻す事が主体の指導になりますが、長年痛みに耐えられてきたために緊張の強い方が多く、リラクゼーションのためにもレッスンをします。肩関節術後では病院でリハビリが終了したあとレッスンに来られ、大きく可動域が改善したなどの例がいくつもあります。
Lさんのケース:50代女性、6年前のムチ打ちで整形外科治療終了後も首の張り、腕の痺れ、歩行時のふらつきなど後遺症が残存し失職しうつ傾向、打ち手に困りご相談。首の緊張に噛み合わせのズレがある事が分かり歯科医と共同で見ていく事に。レッスンで体のねじれを解消していくと噛み合わせがどんどんズレてきて、その都度歯科で補正していく事で全体の筋肉の引っ張り合い(緊張)が弱まり症状が改善してきた。現在レッスン1年で噛み合わせ以外の症状はほぼ改善し海外旅行などにも行けるようになった。噛み合わせはどこかで妥協して固定しないと咀嚼のときの違和感が安定しないので、それを歯科にて見てもらっている。
・歩行の問題:歩容(見た目)・持久力や効率に関する機能的な事・痛みや違和感などを混合したご相談が多く、疾病や障害が関わっている事もしばしばあります。レッスンでは残存する機能が最大限に活かせるよう、リラックスした状態での姿勢や運動指導を行いバランスの補正能力を育てます。体力向上には運動習慣が最も重要なので、個々に応じたご提案をします。理学療法に基づいた指導ですので、無理をさせたり病状を悪化させる事はありません。見た目だけでなく、楽で快適に歩けるようになったとのお声を多数頂いています。
Mさんのケース:70代女性、歩くと10分も持たず休憩がいるようになり、脊柱管狭窄症と診断され手術を受けるも症状はさほど変わらず(医師はレントゲンを見て手術は完璧だと言って取り合ってくれない)、地元の整形外科や整骨院をさまよっていたが変わらないのでご相談に。レッスン初回いわゆるびっこを引いて杖で歩かれていた。緊張をゆるめごく軽い運動を指導して様子を見た。5回ほど変化がなかったが、その後30分近く歩けるようになっている事に気付き、また運動もしやすくなったため、次第に筋力がついてきて買い物などで困る事なく動けるように。そのうち娘の形形する3駅先のカフェに行って手伝ったりするなど活動的な生活を取り戻せた。
部位別
・首:重たい頭部を載せているために頑張りすぎる代表格が首の筋肉です。アレクサンダーテクニークは首の緊張をほどく事が体を楽に使うための必要条件として重要視しています。頚椎症やムチ打ちで起こる首下がり症候群など緊張由来のものは医療機関での治療に限界があり、多くの方がご相談に来られます。緊張をゆるめてバランスを再教育すると、頭を背骨に載せる事が上手になる事で首の筋肉に依存しなくなり、こりや痛みは徐々に改善していきます。
・顔:顔面神経麻痺の後遺症などでご相談を頂きますが、それ以外にも表情が強張っている、シワが深いなどのお悩みが緊張が関わっている事があり、改善する例もあります。眉間やほうれい線は生活でのストレスによる影響が大きく、リラックスした体づくりが美容的な効果として表れたとのご報告を多数頂いています。顔面麻痺の後遺症は発症から2ヶ月経過すると医学的にも回復は困難だと言われていますが、レッスンで数例の改善が見られています。
・歯と顎:長年の噛み締めや食いしばりによって噛み合わせの不具合が生じ、首や腰が張るなどの原因となっている事が多々見られます。レッスンで歯の治療自体は接触できないのですが、噛み合わせの不具合が全身のねじれと緊張を生み出し、整形外科的な悩みに繋がっているケースであれば、緊張をゆるめて噛み締める習慣を減らしていく事でねじれをほどいていく事ができます。長期の辛抱や歯科との連携がうまくいった場合など好条件を要しますが、改善のご報告は複数頂いています。
・のど:声枯れや飲み込みのお悩みでご相談があります。声枯れは暴食による逆流性食道炎や喫煙、アルコールの問題など依存性のある生活との関連が疑われるケースが多く、また飲み込みも不安障害など心因性の問題と医療機関で片付けられるなど問題の根が深いケースが多く、セルフケアやリラクゼーションをレッスンで行い複数の改善例があります。歌手の方で発声に問題がある場合、喉の緊張が全身の緊張と連動している事が多く、体の使い方に焦点を当ててレッスンを行います。
・背中(肩甲骨周りの上部):肩甲骨はがしという施術ジャンルがあるように、肩甲骨周囲を固めている人は非常に多く、固めやすくかつ自分でほぐすのが難しい部位です。強制的にストレッチする方法はいろいろありますが、それよりもなぜそこが固まっていくのかをレッスンで解き明かすことで改善していきます。人はほとんどの作業で手を使いますが、手はクレーンでいう「アーム」で、アームが自由に動くためには「土台」が必要です。クレーン車は車体を地面に固定して土台にするように、私たちは肩甲骨周囲を緊張させて固定する事によって手の自由さを保っています。ただし、それは下半身という生来の土台が役に立たない場合で、土台を下半身でつくりあげる太極拳を学ぶ事で腕や手をやわらかくかつ機能的に動かせるようにする事ができます。肩甲骨周囲が固い人には太極拳をおすすめしたり、太極拳が合わない人はレッスンで足腰の使い方を学ぶ事でやわらかい肩甲骨周りを実現していきます。
・肩:肩のご相談は五十肩と言われるように50代(女性が多い)周囲で肩が痛い、上がらないという方が急増します。加齢により筋力低下と肩の中の筋肉(腱板)や周囲の組織が摩耗したり、慢性的に炎症を起こして痛み出します。半年から一年で痛みは収まるのですが、治癒しているわけではなく、痛んでいる期間を放っておくと筋力低下や可動域の制限が後遺症として残ってしまい、その後の生活に悪影響を与える場合があります。レッスンで過度な緊張を抑制し、姿勢や休み方を適切なものにしていく事で後遺症の発言は防ぐ事ができます。また、ゴルフやテニスなどオーバーユースによって起こる腱板損傷は内部のケガですので、まず医療機関で外科治療するのが先決ですが、肩のリハビリは繊細な面があり、経過が不調で不安な方から追加リハビリとしてご相談に来られる方が多くおられます。
・腕や肘:楽器やスポーツでのオーバーユースが原因で痛みを起こす事が多く、整形外科でできる事はそちらでして頂き、フォームの改善や運動メカニズムの見直しをレッスンで行っています。
・手指:ヘバーデン結節やリウマチ、あるいは慢性疲労症候群など疾病にオーバーユースが絡んでいるケースが多く見られます。関節の変形自体はレッスンでの改善は不可能と見ています。除痛とリラクゼーション、体の使い方の見直しによって少しでも生活の質が向上していくようにレッスンします。また、手指のオーバーユースによる痛みは肩甲骨周囲の固さや、下半身と上半身の連携がうまく取れていないなど問題点が他にある事が多く、レッスンで全身をゆるめることや、使い方を学んで頂いています。手指に負担をかけないために足腰を活かす太極拳も非常に有効です。
・腰(背中の下半身):クリニックに勤めていた頃、最も多い愁訴は「腰痛」でした。腰痛で見られる腰の固さの原因は様々かつ非常に複雑で、医療機関で一様の治療したとしても安定した成果を見出せていません。大橋の見解は、腰痛の方に共通する腰へのストレスは、腰椎を股関節の代理として用いている「ミスユース」によるところが大きいのではないかと見ており、太極拳や体の使い方の指導で目的動作(職業でよくしゃがむなど)が楽になり、再発を防ぐ事ができています。急性的な症状に対してはリラクゼーションを中心に始め、痛みが収まるのを待ったのちに動作指導を行っています。
・股関節:股関節自体の痛みがある場合と、その周囲に痛みがある場合とに分かれます。前者は関節軟骨によるもの、後者は筋肉によるものが多いです。変形性関節症の場合、それらが複合する事がほとんどで、理学療法的な視点でのアプローチで始まり、歩行時の痛みが収まってくればアレクサンダーテクニーク主体の体の使い方の学習に移行します。股関節の痛みは原因不明なものも多く、更年期障害や履物の影響も関わっているので生活を総合的に見ながらレッスンを進めていきます。
・膝:ご相談は変形性膝関節症のよる痛み、膝の周囲や関節裏の痛み、オーバーユースに分かれます。変形性関節症の場合、整形外科にかかった末に来られる事が多く、保存療法(手術なし)リハビリが上手くいっていない事がほとんどです。うまくいかなかった原因に痛みで歪んでしまった歩き方が補正しきれていなかったり、筋力の補強が不十分であったりする事が見られ、まず理学療法としての視点で条件を整えていきます。痛みが緩和されてくると、バランスや姿勢の指導で痛みの再発を防ぎ、セルフケアの方法を確率していきます。
・足とあしゆび:ご相談は歩くといずれかのどこかが痛いという事で来られます。足首の痛み、踵の痛み、外反母趾、足裏の痛みなどに分かれますが、変形性の場合レッスンのみでの改善は難しく、整形外科の治療と同時進行する必要があります。変形のない場合、痛みが歩き方の癖の他に代謝が関わっている事もあり、ゆるめるレッスンでは血行改善の取り組みとして運動を行う事もあります。