突発性難聴は耳だけの問題ではない ― 体の緊張とバランスから考える早期対処 −
- 大橋しん

- 4 分前
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突発性難聴は、ある日突然耳が聞こえにくくなる病気として知られています。
原因ははっきりしないことが多いですが、医療の現場では「ストレスの蓄積」が関係していると言われることが少なくありません。
ただ、ここで大切なのは「ストレス」という言葉の意味です。
ストレスというと精神的な問題のように聞こえますが、実際には身体の緊張として蓄積していきます。
そしてこの緊張は、耳だけでなく、体のバランス機能と深く関係しています。
私はこれまでのレッスンの中で、突発性難聴を経験した方を何人も見てきました。
その経験から強く感じているのは、早い段階で体の緊張に気づき、ゆるめることができれば悪化を食い止められる可能性があるということです。
不成立だったのでお伝えして構わないとは思いますが、10年ほど前に堂本剛さんのファンの方から、突発性難聴で苦しんでいる堂本さんをみて頂けないないだろうかというお話を頂戴したことがありました。
その方の一途な思いというだけの話だとは思いますが、もしご相談がご本人まで通って、適切なタイミングであったら、何かお手伝いできることはあったのだと思います。
突発性難聴は「耳だけのトラブル」ではない
突発性難聴という名前から、多くの人は「耳の故障」のように考えます。
もちろん耳の内部で起こる問題ではあるのですが、耳の役割は「音を聞くこと」だけではありません。
耳の奥には、体のバランスを取る機能があります。いわゆる三半規管などの前庭系です。
このバランス機能は、次の三つの情報を統合して働いています。
視覚(目から入る情報)
前庭感覚(耳の奥のバランス感覚)
体性感覚(筋肉や関節の感覚)
つまり、体の使い方や筋肉の緊張は、バランス機能と常につながっているのです。
緊張した体はバランスを取り続けている
人の体は、常に重力の中でバランスを取っています。
ところが、仕事のストレスや生活習慣の中で体が強く緊張してくると、本来必要のない筋肉まで働き始めます。
例えば
首が固まる
顎を食いしばる
背中が張る
呼吸が浅くなる
こうした状態は珍しくありません。
問題は、この緊張が長く続くと、体が無理なバランスを取り続ける状態になることです。
理学療法の視点から見ても、筋肉の過剰な緊張は血流や神経の働きに影響を与えます。特に首周りの緊張は、耳の機能にも無関係とは言えません。
そしてこの状態が長く続いたとき、体はどこかで限界を迎えます。その結果として、突発性難聴のような形で症状が現れることもあるのです。
体がゆるむとバランスの取り方が変わる
私が行っている「ゆるめるレッスン」では、強い運動や矯正は行いません。
むしろ、
寝転んで体の緊張を観察する
余計な力を抜く
立つ・歩くなどの動きを丁寧に見直す
といったことを行います。
すると多くの人が驚くのですが、体がゆるんでくるとバランスの取り方そのものが変わってくるのです。
今まで首や肩で支えていた体が、
足で立てるようになる
呼吸が深くなる
頭の重さを楽に支えられる
といった変化が起こります。
これは単なるリラックスではなく、体の使い方が整理されていく過程とも言えます。
突発性難聴は「早さ」がとても大切
突発性難聴は、医学的にも早期対応が重要と言われています。
まずは耳鼻科での診察が大前提です。これはとても大切なことです。
そのうえで、体の緊張が強い状態が続いているなら、その緊張をゆるめていくことも同時に考える必要があります。
実際、レッスンに来られた方の中には
首や顎の緊張が強い
呼吸が浅い
常に体に力が入っている
という状態の人が少なくありません。
そうした体がゆるみ始めると、「これ以上悪くならないように体を整える」ことは十分可能だと感じています。
耳の問題としてだけ見ないこと
突発性難聴は、誰にでも起こり得る症状です。
しかし、耳だけを見ていると見落としてしまうことがあります。
体はひとつのシステムです。耳の機能も、姿勢や筋肉の緊張と無関係ではありません。
もし
最近ストレスが強い
首や肩が固い
体の緊張が抜けない
そんな状態が続いているなら、体からのサインかもしれません。
早い段階で体をゆるめることができれば、悪化を防ぐきっかけになる可能性があります。
耳の症状をきっかけに、体全体の使い方を見直す。それも一つの大切なアプローチだと私は考えています。
もし相談したいことがありましたら、枠に限りはありますが無料でオンライン面談を実施しています。

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