太極拳は心臓機能にやさしく働きかける運動です
- 大橋しん

- 7 分前
- 読了時間: 3分

「激しい運動は不安だけど、心臓のために何か始めたい」
そう感じている方に、私がよくお勧めしているのが太極拳です。
太極拳は、ゆっくりとした動きと深い呼吸を組み合わせる中国発祥の伝統武術です。日本では健康法としても広く親しまれています。
近年、太極拳が心臓機能に良い影響を与える可能性について、研究が重ねられています。
たとえば、2024年に発表された研究では、冠動脈疾患をもつ方が太極拳を継続することで、心肺機能や運動耐容能が改善したことが報告されました。
これは、最大酸素摂取量や6分間歩行距離の向上など、心臓と全身の持久力に関わる指標の改善を意味します。
また、過去のメタアナリシス(複数研究の統合解析)でも、太極拳は血圧の低下や心拍数の安定、生活の質の向上に寄与する可能性が示されています。
なぜ太極拳が心臓に良いのでしょうか
太極拳の特徴は、次の3点にあります。
ゆっくりと持続する全身運動
呼吸と動作を一致させること
過度な力みを減らすこと
激しい負荷をかけなくても、全身の筋肉をバランスよく使い続けることで、適度な有酸素運動になります。
さらに、呼吸を整えながら動くことで自律神経のバランスが安定し、心拍や血圧にも穏やかな影響を与えます。
つまり、太極拳は「追い込む運動」ではなく、「整える運動」なのです。
心臓リハビリにも応用されている太極拳
欧米や中国では、心臓リハビリテーションの補助的運動として太極拳が導入される例も増えています。
ウォーキングよりも関節への負担が少なく、転倒リスクも低いため、高齢の方や運動習慣のない方にも取り入れやすいのが特徴です。
「運動しなければいけない」と思うと続きません。
しかし、
・呼吸が深くなる
・胸がひらく
・足元が安定する
こうした身体の変化を感じながら行う太極拳は、自然と続けたくなる運動です。
私が太極拳を勧める理由
私は理学療法士として、多くの方の身体を見てきました。
心臓の問題を抱えている方の多くが、同時に「緊張が抜けない身体」をしています。
肩が上がり、呼吸が浅く、常に力が入っている。
この状態で激しい運動を始めるのは、身体にとって負担が大きいこともあります。
太極拳は、まず力を抜くことから始めます。
そのうえで、足元から全身をゆるやかに連動させていきます。
結果として、
・無理のない心拍上昇
・安定した呼吸
・全身の血流改善
が起こりやすくなります。
心臓のために運動をするのではなく、「身体全体を整えた結果、心臓にも良い影響が出る」
これが太極拳の魅力です。
まとめ
太極拳は、
・心肺機能の改善
・血圧の安定
・自律神経の調整
・生活の質の向上
に寄与する可能性が、研究によって示されています。
激しい運動が難しい方こそ、選択肢に入れていただきたい運動です。
心臓を鍛えるのではなく、心臓が安心できる身体をつくる。
その第一歩として、太極拳を始めてみてはいかがでしょうか。
私の主宰する『理学太極拳教室』はリハビリテーションとして成り立つように設計されています
もしどの太極拳教室がよいか迷われたら、大橋が講師を務める『理学太極拳教室』をお選びください。ただいま阪神間に3教室運営しています。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
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