膝の痛みがなかなか変わらない…選択肢は整形外科や整体だけ?
- 大橋しん

- 2 時間前
- 読了時間: 3分

膝が何をしても痛む…
そんな悩みを抱えながら、病院や整体に通っている方は少なくありません。
もちろん、膝に痛みや腫れがあるときは、まず医療機関で検査を受けることが大切です。
重大な病気やケガを見逃さないことは、何より優先されるべきことだからです。
その一方で、
「異常はそれほどありません。」
「年齢相応ですね。」
そう言われても、膝の痛みだけが残り続けることがあります。
薬やリハビリを続けても、しばらくするとまた痛くなる。
もし、そのような状態が続いているのであれば、一度違う視点から体を見てみる価値があるかもしれません。
それは、膝をどう使っているかではなく、膝を使う前に体がどのように反応しているかという視点です。
私たちは立ち上がるときや歩き始めるとき、無意識のうちに体を固めてしまうことがあります。
「踏ん張ろう。」
「頑張って支えよう。」
そんな意識がなくても、体は長年の習慣として先に力を入れています。
すると、本来は全身で分担できるはずの動きが小さくなり、膝だけが仕事を引き受けやすくなります。
本人は楽をしているつもりでも、膝にとっては毎回大きな負担になっていることがあります。
アレクサンダー・テクニークでは、このような反応をすぐに変えようとはしません。
まず行うのは、
「今、自分は何をしているのだろう。」
と気づくことです。
立ち上がろうとした瞬間、
首を固めていないか。
息を止めていないか。
太ももに必要以上の力を入れていないか。
こうした無意識の反応に気づくだけでも、体の使われ方は少しずつ変わり始めます。
膝の痛みがある方の中には、
「膝をかばおう。」
という気持ちが強くなり、その結果として体全体を硬くしてしまう方も少なくありません。
しかし、体は一つにつながっています。
首が自由になると、背中の動きが変わります。
背中が変わると、骨盤の動きも変わります。
骨盤が自由になると、股関節や足首も働きやすくなります。
その結果として、膝だけが頑張らなくても歩けるようになることがあります。
これは膝を直接治したというより、膝が頑張らなくても済む体の使い方に近づいた結果です。
だから私は、
「膝を鍛えましょう。」
とも、
「正しい姿勢を意識しましょう。」
とも、最初からお伝えすることはほとんどありません。
まずは、自分でも気づいていない反応に気づくこと。
必要以上に頑張ることを少しやめてみること。
アレクサンダー・テクニークは、そのための学びです。
もし膝の痛みが長く続いているのであれば、膝だけを変えようとするのではなく、
自分がどのように体を使おうとしているのか。
そこに目を向けてみるのも、一つの方法かもしれません。
体は、部分ごとに働いているわけではありません。
全身のつながりの中で使われています。
だからこそ、一つの関節だけを見るよりも、自分自身の「使い方」そのものを見直すことが、痛みを繰り返さないための大切な一歩になることがあります。

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