噛み合わせや顎関節症は「昼の口の緊張」と関係しています
- 大橋しん

- 2 日前
- 読了時間: 4分

*食いしばりは歯や顎だけの問題として扱われることが多いですが、体全体の使い方と関係していることがあります。本ブログではこの視点から慢性的な不調を解説しています。
顎関節症や噛み合わせの相談を受けると、多くの方がこうおっしゃいます。
「夜、歯を食いしばっていると言われました」
「寝ている間に歯ぎしりをしているようです」
夜の食いしばりは歯科の分野でもよく知られており、マウスピースなどで歯を守る方法がとられることがあります。これはとても大切な対応です。
ただ、体の使い方の視点から見ていると、もう一つ気になることがあります。
それは「昼間の口の緊張」です。
夜の食いしばりは昼の習慣にかかっています
顎関節症の方を観察していると、日中に次のような状態が見られることが少なくありません。
・上下の歯が常に触れている
・顎に力が入っている
・唇を強く閉じている
・奥歯を軽く噛み続けている
本来、安静にしているとき、上下の歯は少し離れているのが自然です。
しかし、無意識に口まわりを固めていると、その状態が体の「当たり前」になります。その結果、眠っている間も同じ緊張が続きやすくなることがあります。
口の緊張は顎だけの問題ではありません
口や顎の緊張は、実は全身とつながっています。
顎に力が入ると、
・首まわりが固まりやすくなる
・呼吸が浅くなる
・肩がすくみやすくなる
このような変化が起きることがあります。
そのため顎関節症の方は、
・頭痛
・眼精疲労
・肩こり
・疲れやすさ
を同時に感じていることも少なくありません。
「緩める」と症状が変わることがあります
ここで大切なのは、口を無理に開けようとしたり、顎を動かしたりすることではありません。
まず必要なのは、
「今、どこに力が入っているのか」に気付くことです。
歯だけでなく、顎、頬、唇、舌。
これらのどこかに偏った緊張があると、それが全身の使い方に影響します。
その緊張に気付き、少し手放すだけで、顎や首まわりの負担が軽くなることがあります。
症例:食いしばりに気付いたことで変化が起きた50代女性
50代の女性の方が、何年も続く顎の違和感と肩こりを悩みとして相談に来られました。
お話を伺うと、歯科で「夜に食いしばりがある」と指摘され、マウスピースを使用されていました。ただ、日中の肩こりや頭の重さは続いていました。
レッスンで普段の体の使い方を見てみると、唇や顎の周囲に常に力が入っていることが分かりましたが、ご本人はそれまで、その状態に全く気付いていませんでした。
レッスンの中で、全身のバランスの見直しに加えて「歯を離す」という動作を頑張るのではなく、口まわりに起きている緊張に気付き、少しずつ手放していくことを練習しました。
すると数回のレッスンで、
・日中の食いしばりに気付けるようになった
・肩こりや頭の重さが軽くなった
・顎の違和感が減った
という変化が見られました。
そしてご本人が印象的なことを話してくださいました。
「いつも無意識に、体にも心にも制限をかけていたことに気付きました。力を抜いても大丈夫だと分かったことで、生活全体が楽になりました」
体は「頑張り方」を覚えています
食いしばりは、努力や集中の表れとして身につくことがあります。
仕事に向き合うとき家事や育児に取り組むとき人に気を遣うとき、人は知らないうちに体を固めています。
その頑張りはとても大切なものですが、長く続くと体に負担を残すことがあります。
顎関節症を考えるときに大切な視点
顎の症状は、顎だけを調整しても改善しないことがあります。
口まわりの緊張は、姿勢や呼吸、全身の使い方と深く関係しています。
そのため、昼間の体の使い方を見直すことで、夜の食いしばりが変化することが見受けられます。
ゆるめるレッスンという選択肢
当教室では、顎を動かす訓練ではなく、
・口まわりの緊張に気付き、全身の力みとの関係性を明らかにすること
・体全体の使い方とバランスを見直すこと
・無意識の力みを生活の中で手放すよう学習すること
を中心にレッスンを行っています。
顎関節症だけでなく、
・頭痛
・眼精疲労
・肩こり
・慢性的な疲労
・からだの歪み
などに変化が見られることもあります。
もし、
・歯の食いしばりを指摘されたことがある
・顎の違和感が続いている
・頭や首の緊張が取れない
と感じている場合、体の使い方を見直すことで新しい可能性が見えてくることがあります。
当教室では面談を含めた期間限定の体験レッスンを行っています。
冒頭イラストの「魔法の姿勢本」は10のフレーズが14になってリニューアルされました。
体の使い方シリーズ
・肩の痛み
・慢性疲労

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